KURASOO主催 愛玩動物看護師等向け 動物リハビリテーションセミナー開催のお知らせ(Web)

新たなWebセミナーシリーズ始めました!

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8月10日にWebセミナーを開催しました。
これは新たにスタートしたセミナーシリーズで、「評価」を学ぶことに特化したものです。今回はその記念すべき第1回目でした。

このシリーズを始めようと思ったきっかけは、「評価の重要性をもっと知ってほしい、理解してほしい!」という強い思いからです。

獣医療従事者の方々とリハビリテーションについて話すとき、どうしても「評価」という視点で共通の土台を持った会話が難しいと感じることがありました。これは当然のことでもあります。
私たち理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに関わるセラピストは、学生時代から「評価」について基礎を徹底的に学び、臨床実習で考える力を養って卒業します。その臨床実習は本当に厳しい経験でした。(友人の話を聞くと、私はまだ恵まれていた方だったようですが…)

一方で、獣医療におけるリハビリテーション教育はまだ体系化されていないため、同じような「評価」の経験を積む機会がありません。だからこそ、わからないことがあって当然なのです。

ただ、動物リハビリが広まるにつれて、この「評価の視点がないことによる難しさ」を感じる場面が増えてきました。症例相談やお悩みを伺う中で、「評価の理解があれば、状態の把握が進み、治療の方向性を導く糸口をもっと見つけやすくなるのでは…」と実感することが多いのです。

理学療法評価とは、体の動きを「今どうなっているか」を知り、問題点を見つけることです。動きにくさや痛みの原因を明らかにし、必要な治療を導くためのステップでもあります。ただし、これはあくまで理学療法の視点にすぎません。リハビリテーション全体として評価を行うには、さらに広い視野が求められます。

目の前の患者さんがどのような状態なのか、なぜそうなっているのか、何が必要なのか。
その組み立て方をぜひ知ってほしい、一緒に学んでいきたい。そんな思いでこの「評価シリーズ」を企画しました。

第1回は「評価の枠組み」についてお話ししました。少人数での開催でしたが、参加者の皆さまにとって今後の土台となる時間になっていれば嬉しく思います。

このシリーズは全8回コース。アーカイブ視聴での途中参加も可能です。
ぜひ多くの方にご参加いただき、評価の奥深さを知っていただけたら幸いです。

皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

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この記事を書いた人

私は人医療・福祉・介護の領域で20年間理学療法士として仕事をしていました。愛犬の死をきっかけに動物たちが動物らしく一生をまっとうするということはどういうことか?と疑問を持ったことをきっかけに獣医療に興味を持ち、学びを始め、獣医療に参加するようになりました。獣医療に従事して12年経ち、さらに学びつつこれまでの経験を多くの動物たちに役立てたいと思っています