馬の美しい瞳

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 ゴールデンウィークになりましたね!

様々な形で新年度を迎えられていることと思います。

ご縁あって3月の中旬に、滋賀県栗東市のTCCセラピーパークを訪問しました。

ここは動物介在療法を行う施設で、引退した競走馬の他にポニーやミニホースがいます。

施設としては、様々な理由で引退した競走馬を受入れ、治療やリハビリを行い、セカンドキャリアへ送り出す馬のための施設であり、さらには「障がいを抱えた子供たちへ馬を用いたホースセラピー・療育活動を行う福祉施設でもあります。

訪問した時にまず、施設に漂う心地よい空気に心癒されました。

訪問時は療育などの活動はなされていなかったため、お馬さんたちは皆それぞれの厩舎で過ごしているほか、ミニチュアホースが2頭、綺麗にしてもらっていました。
2頭が戯れている様に見え、その姿がとても愛らしかったです。

「触ってもいいですよ」と言っていただいたものの、馬を触ったことは殆どなく、どの様にご挨拶をしたものやらと戸惑ってしまいました。
お馬さんの方から私を匂ったり、着ていた服を引っ張ったりと興味を持ってはくれた様です(笑)
馬は大変繊細だと聞いていたので、犬の様にはいかないものだと大変緊張しました。
ですが、お馬さんたちは大変美しく、愛らしく、私はあっという間に虜になってしまいました。

動物のリハビリテーションは馬の方がはるか先に始まっています。
馬は昔から人の生活にとても密接な生き物です。
農業にも交通にも産業にも、そして戦争にも。

日本では競走馬や競技などが多い印象なので、海外ほど人の生活には密接ではないかもしれません。
10数年前、務めていた動物看護師を養成する専門学校の引率で茨城県にあるJRAのリハビリテーションセンターを訪れたことがあります。
そこではリハビリが必要な現役の競走馬がリハビリを受けていました。

私たち理学療法士になじみのあるSSPや極超短波などの物理療法機器などもあり、驚きました。60年も前に作られたドーナツ型のプールでは馬が一生懸命泳ぐ姿に驚いたことをよく覚えています。

この施設では引退した競走馬が、セカンドキャリアとして乗馬クラブや大学の乗馬部やふれあい公園などの施設に行くまでの間、必要な治療を受けたりするそうです。
この先の生活を安心して過ごせるために、支える共同馬主さんを募集するなどの活動もされている様です。

この施設の活動を全て書ききることは出来なさそうなので、ぜひホームページをご覧ください。
素晴らしい活動が繰り広げられています。

今回の訪問で私はすっかり馬の虜になってしまいました。

ぜひ馬にも乗ってみたいと思っています。

お馬さんの負担を減らす為に少しダイエットも必要の様です (^^;
でも頑張ります!

国内で馬に対する理学療法を行なっている理学療法士は犬以上に希少ですが、海外では日本以上に行われています。

日本でもこの領域に関わる理学療法士が増えるといいなと感じましたが、学ぶことは山盛りだろうなとも感じました。

動物に対する理学療法に関わる理学療法士の裾野を広げるようにもっと広い視野で活動していこうと改めて感じた日でした。

いや、それにしても

 馬の瞳は美しかったです。

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この記事を書いた人

私は人医療・福祉・介護の領域で20年間理学療法士として仕事をしていました。愛犬の死をきっかけに動物たちが動物らしく一生をまっとうするということはどういうことか?と疑問を持ったことをきっかけに獣医療に興味を持ち、学びを始め、獣医療に参加するようになりました。獣医療に従事して12年経ち、さらに学びつつこれまでの経験を多くの動物たちに役立てたいと思っています